事故車・修復歴ありの自動車を買った場合の実際のリスクについて
事故車・修復歴ありの車に関するメリットとデメリットについては前回お話ししました。
ではデメリットを上回るメリットにひかれて事故車・修復歴ありの自動車を購入した場合の実際のトラブル例をご紹介していきます。
どこまでのリスクがとれるかに応じて中古車選びを行っていきましょう。
リア修復における中古車のトラブル
まずはじめにお話ししておきますと、個人的にはフロントに修復歴がある自動車よりは、リアに修復歴のある自動車の方がトラブルが少ないと思ってます。
それはなぜか...
自動車はその構造上、リアに比べてフロントに重要機関が集まってます。
例えば、エンジン本体、ラジエーター、エアコンの配管、電動ファン、ブレーキ関連装置など実に多くの重要機関がエンジンルームには詰まってます。
逆にリアはどうか...一般的な乗用車の構造では、実はリアにはあまり重要機関はありません。
機械的なものと言えばテールレンズやオーディオアンプがあったりするくらいでしょうか。
コペンなどの電動オープンカーにはルーフを開閉するアクチュエーターが入ってたりはしますが、フロントに比べるとその数は少ないと言えます。
では具体的にどのようなトラブルがあったか、
一番多かったのは雨漏れです。
自動車の部品は新車時に緻密な計算のもとに作られ調整されてますので、それがずれたときに微妙な隙間から雨漏れが発生します。
代表的な個所はトランクとバックパネルと呼ばれる鉄板の継ぎ目やシールまわり、珍しいところではリアスポイラーなどのエアロ装着の穴からも漏れたりしていました。
ただ、雨漏れに関してはホームセンターなどで購入できるシリコンシーラントやシール剤を使うことによって安価に、そして手軽に補修できますのでリスク度はかなり低いと言えます。
あとはテールレンズに微妙なヒビが入って水滴ができるということもあります。
ただ、リアの修復でも注意点はあります。
リアで気を付けるのは、修復や曲がりの範囲が足回りまできていないかということです。
足回りが曲がっていればかなり大きな衝撃を受けた可能性が高いですし、足回りの修理となると高額な修理代、あるいは直らないというケースも考えられます。
素人では判断が難しいところですので、店員さんに修復の範囲の確認、保証や修理対応の有無を確認しましょう!
フロント修復における中古車のトラブル
先ほどご説明したように、フロントには重要機関が数多く詰まってます。
なので、フロント修復におけるトラブルは様々な可能性があります。
まずはリア同様に足回りまでダメージが及んでいないか確認をしたいですね!
一番いいのは試乗で、ちゃんと直進するか、ハンドルセンターはずれていないかと言うところをチェックできるといいです。
実際、見た目はきれいなのに、走っているとドンドン片方に寄ってしまう車両や、ハンドルが少し回った場所で直進する車もあります
事故時にフロントガラスにダメージを受けて交換しているケースもありますので、フロントガラスまわりの雨漏れも確認しておきたいところです。
タントやN-BOXなどの最近の軽自動車は特にフロントガラスが前面に近いので注意が必要です
ちなみに、N-BOXで言えば、フロント修復の自動車の場合エンジンが押されやすい位置にあるため、結果ミッションまでも押されて高額の修理になったケースもあります。
ラジエーターからの液漏れはないか、エアコンガスが抜けて冷房が効かなくなっていないかもチェックポイントです。
おわりに
やはり短い時間ですべて判断するのは難しいので信頼できるお店で親切な店員さんから買うというのが一番大切です!
安く買えるメリットも、高い修理代で泣きをみては意味がありません!!
購入の前に、保証や万が一のときの修理対応についてしっかりと確認しておきましょう!
そこをうやむやにするお店から買うのはリスクが高いと言えるでしょう。
前回の記事 事故車、修復歴ありの車って買って大丈夫?!問題や故障は?!その①
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