日本で合法的に賭博ができるのは、競馬、競艇、競輪、オートレース、宝くじ、totoなどが有名ですが、身近ですぐにできるギャンブルとしてはパチンコ、スロットが挙げられると思います。
パチンコ、スロットが賭博(ギャンブル)であり換金性があるのはまぁ、色々と思うところはありますが、一時は警察庁の担当官でさえ『換金できるなんて知らなかった』って言わざるを得ないグレーゾーンの商売ですから...
かく言う僕も、20代前半に一度ギャンブルに溺れた時期がありました。
ハマった理由を客観的に分析すると、
・友達に誘われた
・一人暮らしで休日にすることがなく、職場の人とのコミュニケーションがパチンコ、スロットへ行くことだった
・一度大勝ちをした時の興奮を脳が記憶して中毒症状を起こした
と言ったところでしょうか。
今だから簡単にサラッと言えますが、のめりこんでいる時の状況はやはり異常でした。休日は朝から夜までパチンコ・スロット、ひどくなってからは平日でも仕事終わりにパチンコ・スロット。
使う金額もだんだんエスカレートして、お給料を20万円もらったその日に15万円負けて、次の給料までギリギリで生活するなんてのもざらにありました。
当時はAT機と言われるものが全盛期で、アラジン、猛獣王、ミリオンゴッド、スーパーブラックジャック、吉宗など一度ボーナスやATタイムに入れば30万円以上勝つことも普通にあったので完全に金銭感覚がおかしくなってましたね。
10万円負けても、さらに5万円おろしてきて20万円勝てばいいみたいな...
そんな僕にも転機が訪れました。
☆なぜパチンコ・スロット漬けの日々から抜け出せたのか☆
きっかけとなったのは、当時は愛知県の工場に、期間社員として寮に住み込みで働いていたのですが、このままではダメになると思い、地元の静岡県に帰って正社員として働きだしたことです。
まず環境が変わりました。
工場でも、もちろんまじめに働いていたのですが、決められた仕事をルーティーンでこなす仕事から一転、営業職についたため違うキツさがありました。
そしてこう思ったのです。
『まじめに働いて稼いだお金も、パチンコ・スロットへ行けば一瞬で無くなってしまう。なんて馬鹿らしいんだ。』
もちろんパチンコ屋さんもまじめに働いていますし、地域へ雇用の創出をしている点は素晴らしいことだと思います。
でも考えてみてください。
パチンコ屋さんって普通のお仕事よりもお給料いいんですよ!アルバイトの時給も高いです。
そして立派な店舗にキラキラと輝く光たち。広大な駐車場!
そのお金ってどこから出てるんですか?
そう!僕たちが負けたお金です!
もっと言うならば汗水流して稼いできたお金を一瞬で吸い上げられてしまうんです!
1,000円負けるのはほんとに一瞬ですが、1,000円あれば美味しいランチも食べれるし、本だった買えます。
DVDをレンタルして映画に感動することもできるし、暑い日にジュースを飲んだり、寒い日にコーヒーだって何本も飲めます。
好きな異性にプレゼントも買えるし、親孝行だってできます!
そう考えたらパチンコ・スロットをやる理由が無くなりました。
☆すぐにやめれたのか?☆
偉そうなこと言ったのに...すいません...
止めた後も、半年くらいはごくたまに友達に誘われて行っては1~2万負けることがありました。
そして、その時『あいつさえ誘って来なければ』と汚い感情を抱いてました...
でも、その友達も就職を機にほとんどパチンコ・スロットをしなくなり、やがて完全にやめました。
正直、脳に刷り込まれた中毒症状はすごいもので、理屈では分かっていても、あそこに行けば何かがあると錯覚してしまいます。
でも、他に夢中になれることを見つければ、あるいはなにか素敵な時間の過ごし方を見つければ誰でも必ずやめられます。
それでも苦しい時は専門家を訪ねてしっかりと治療されることをお勧めします。
一人で苦しんでも抜け出せないことって絶対あるので、周りを頼って解決しましょう。
ギャンブル依存症チェック
☆最後に☆
ギャンブルをする人を否定しているわけでもなければ、そういった生業をもった方を否定しているわけでもありません。
節度を持って楽しんでいる分には全然いいと思います。
しかし、僕のようにコントロールが効かなくなってしまう人、借金や破産に苦しむ人も現実問題いるわけで、やはり中毒症状を引き起こすものならば、それなりの治療やものの考え方、抑制する手段だったりとめてくれる人は必要だと思うんです。
そんなきっかけのひとつに、このブログがなってくれたならば幸いです。
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